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歯科コラム

Column

非抜歯矯正


orthdontics

「日本は抜歯矯正が主流だが」で、日本でかなり多く行われている抜歯矯正についてお話しました。今回は、私が行っている非抜歯矯正についてお話します。

抜歯矯正では、中間歯を上下左右4本抜いて空いたスペースに歯を並べるとお話しました。では、非抜歯矯正はそんなスペースがないのにどうやって歯を並べるの?となります。

あまり知らない先生が非抜歯矯正を説明すると、前歯が出っ歯になるよ、とかゴリラみたいにもこっと口元が出るよ、と説明してしまいます。それを聞いて患者様もそれは嫌だから抜歯して矯正しようとなるようですが、決してそんなことはありません。歯を抜く矯正に誘導するための決まり文句です。少なくとも私の周りの勉強会で非抜歯で矯正治療行っている人はそんな人は誰もいません。私も顔貌、骨格、歯列など細かいデータをbeforeとafterで検査しますが、出っ歯になってる人はいません。(逆に出したくても出ないです)

非抜歯矯正でポイントになるのは奥歯を正しい角度に正直(せいちょく)させることです。

歯列不正を起こしている方は、そのほとんどは奥歯が手前側、あるいは舌側へ傾斜してしまっています。それを真っ直ぐ起こすだけでかなりのスペースができます。5°起こすと2mmスペースができると言われています。

歯は、前歯を除くと左右上下にそれぞれ4本ずつ奥歯があります。それぞれ5°歯を起こすと2mm×4本=8mmのスペースができます。

中間歯の幅が7.5mm前後ですから、奥歯を起こせば歯を抜かなくても同じくらいのスペースはつくれるんですね。

そして、斜めに萌えてる歯より、真っ直ぐ起きた歯の方が長持ちします。斜めにささった杭をトンカチで打つのと、真っ直ぐささった杭をトンカチで打つのを想像してもらえれば理由はよくわかると思います。

 

このように、

①奥歯を真っ直ぐ起こし、歯に真っ直ぐ力が加わるようにする。

②奥歯を真っ直ぐ起こし、高さを正常にする。

③奥歯を真っ直ぐ起こして出来たスペースによって、歯並びを改善していく。

④奥歯を真っ直ぐ起こして、狭かった舌房(舌が機能するスペース)を広げることができる。

これが非抜歯矯正の治療の理屈です。

歯が傾斜して真っ直ぐ並ばない、歯並びが悪いというのは、成長発育が弱く、しっかり成長しきらなかったと考えます。(発育不全などのように病名がつくわけではないですが)

抜歯矯正のように、その条件の中で歯を並べるのではなく、なるべく100%の成長に近づけていくというのが、非抜歯矯正の考え方です。

藤沢市柄沢、大鋸、並木台、渡内、藤が岡で歯医者をお探しの方は、
ふじ歯科医院までご連絡下さい。
住所: 神奈川県藤沢市柄沢558-9【地図
院長: 藤原崇

院長 藤原崇
記事監修
院長 藤原 崇(ふじわら たかし)
  • 昭和大学歯学部歯学科 卒業
  • 顎咬合学会(認定医)
  • 日本口腔インプラント学会
  • 九州インプラント研究会
  • 赤ちゃん歯科ネットワーク
  • 日本矯正歯科学会
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