非抜歯矯正について
当院では、かみ合わせを改善するため、また極力悪くならないようにするために、中間歯を抜去せずに行う非抜歯矯正治療を中心に行なっております。
前歯の審美領域を中心にアプローチする矯正治療では、前から4、5番目くらいの歯を抜く中間歯抜去が必要なケースが多いですが、奥歯の咬み合わせまで整え、審美を回復する矯正治療では、中間歯を抜くケースはほとんどありません。
手前や内側に傾斜している奥歯を起こすことにより、歯を整直させると、噛んだ時に歯に真っ直ぐ力がかかるようになります。
1本の歯を5度傾きを起こすことで、1.5mmのスペースが出来ます。4本の奥歯を起こせば1本の歯ぐらいのスペースは出来ます。
歯列不正は、軟食化など習慣の変化から起きた機能不全により起こると言われています。矯正治療には、審美的に見える部分だけの改善ではなく、本来の形態を取り戻すための治療が必要かと思います。