歯科コラム
Column
Column
赤ちゃんを抱っこするのに、抱っこ紐を使うのは当たり前になっていますが、使用する抱っこ紐の選び方で子供の健やかな成長を阻害してしまう場合があります。
これは企業や自治体などで配布される抱っこ紐の資料にも載ってない内容、誤りのある内容があるようなので、購入する際には参考にしていただきたいです。
①頭を支えない縦抱きの抱っこ紐を選ばない
支えがない抱っこ紐で赤ちゃんが寝ていると頭が後屈してるシーンを街中でも見かけたりします。頭が後方に傾斜すると姿勢に影響し、口が開き、舌が下がります。口腔内のことで言えば、口呼吸や低位舌を促してしまい、口の機能に影響します。特に首が据わる前の新生児などは支える力が弱く荷重負担になる可能性があります。
②赤ちゃんよりも大人のニーズに合った抱っこ紐を選ばない
現代は核家族が増え、ワンオペで家事・育児を行わざる得ない状況が増えています。一昔前のように、おじいちゃんおばちゃんがいて子供を見ていてくれてという環境は割合的に少ないです。そうすると親が少しでも育児しながら家事ができる便利なグッズが商品として売れていきます。子供達の発達を第一に考えられた商品じゃないものも多くあるので選択は慎重にするべきかと考えます。私は縦抱きの抱っこ紐を1歳未満の赤ちゃんに、早くても首が据わるまでは使うことは子供の成長にあまり良くないと考えています。話はそれますが、バンボという赤ちゃん椅子を赤ちゃんの腰が据わる前に座らせてしまうのも赤ちゃんには良くないです。
③決して新生児から抱っこ紐を使用することが必須ではない
新生児期など生後しばらくは、お腹の中にいた頃のようにまんまる抱っこが基本で、横抱きは良いですが、長時間の縦抱きは赤ちゃんの体に負担が大きいです。また、体幹や手足の成長とともに首が据わり、寝返り、ハイハイができるように発達の手順の中で、なるべく自由に動いたり遊べる時間が必要です。早いうちから長時間抱っこ紐の中というのはお勧めできません。
赤ちゃんの成長発育は、口のみにならず全身に大きな影響を及ぼし、成長のための環境は非常に大事です。ぜひ、赤ちゃんの健やかな成長のために参考なればと思います。
藤沢市柄沢、大鋸、並木台、渡内、藤が岡で歯医者をお探しの方は、
ふじ歯科医院までご連絡下さい。
住所: 神奈川県藤沢市柄沢558-9【地図】
院長: 藤原崇