歯科コラム
Column
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「入れ歯でお食事しっかり食べれてますか?」と聞くと、「食べれてます」という答えがしばしば返ってきます。実際のところ何でも問題なく食べれるというよりは、ある程度制限した中で食べれるというニュアンスの方が多いようです。(繊維質のものは食べれないけど、お肉は噛み切れないけど、それ以外は食べれるなど)
入れ歯は、自分の歯の20%程度しか咀嚼できないものです。ある程度大きめの入れ歯や総入れ歯などを入れると、多くの方は食べれない食材がでてきます。
できれば、予防歯科などで入れ歯にならないようにケアするのが1番ですが、入れ歯を入れて噛めないものが出てきたら、早急にインプラントや精密入れ歯などを検討した方が良いかとは思います。
食材に制限が出始めると、
①栄養バランスは糖質に偏っていきます。(食物繊維やタンパク質などが少なくなり、補給しやすい糖質に偏っていきがちです。)
②今まで使っていた噛む筋肉や嚥下の筋肉、機能を使わなくなっていきます。
その結果、①から糖尿病、高血圧、心不全、脳出血など様々な病気のリスクがガクッと高くなり、全身に影響を及ぼしていきます。
②から食べる機能が弱くなっていき、唾液が出にくくなったり、脳の活動が弱まり認知症の発症リスク、オーラルフレイルの発症リスク、誤嚥性肺炎のリスクが高まっていきます。
ちょっと我慢しようとし始めることで、徐々に身体を蝕み、取り返しがつかなくなっていきます。食事ができるかどうか、それは食の喜びと、それ以上に身体の健康に大きな影響を与えるのです。
藤沢市柄沢、大鋸、並木台、渡内、藤が岡で歯医者をお探しの方は、
ふじ歯科医院までご連絡下さい。
住所: 神奈川県藤沢市柄沢558-9【地図】
院長: 藤原崇