歯科コラム
Column
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「歯科恐怖症の恐ろしさ1」の続きになりますが、では、歯科恐怖症を極力起きないようにするためにどのようなことができるかお話したいと思います。
通常の歯医者さんと併せて見ていきたいと思います。
通常の歯医者さん
①問診、レントゲンなどの診査
②同伴者の方に病状や治療の説明
③治療
④治療後の説明
よっぽど上手な子ならこれだけで大丈夫ですが、そもそもこれがスタンダードでは嫌になる子が多いのも納得です。本来の患者さんであるお子さんとのコミュニケーションがほとんどとれてないのです。初対面の人にいきなり口の中に手や器具を突っ込まれて、水が出たり、痛い思いをしたりするのです。それは嫌になりますよね。
初めての歯医者さん、初対面であれば、もっと細かく順序を追っていかねばなりません。ただでさえ初対面の人には慎重な子が多いです。
まず問診しますが、検査に入る前に、1度お子さんとコミュニケーションをとります。そこの会話で、その子がどれくらいできそうな子かは大体分かります。
あまりできなそうであれば、患者さんであるお子さん本人に説明をし、トレーニングを行なっていきます。
少々虫歯があっても、ちゃんと治療出来る状態までもっていけなければ、トレーニングを繰り返します。ちゃんと治療出来る状態になれないと、歯科恐怖症になるだけでなく、治療もうまく行きません。
近年、歯科で起きた死亡事故の1つは、小児に麻酔をしてアレルギー症状が出たものです。泣き叫んだ状態で治療をしていると、身体の異常なのか、嫌で泣いてるのかも判断がつきません。異常にすぐ気づくことができれば別の対応ができたのかもしれません。
余談になりましたが、上記をふまえると
①問診
②コミュニケーション
③トレーニング
④診査
⑤病状、治療の説明
⑥トレーニング
⑦治療
⑧治療後の説明
という手順になります。初めてのお子さんはできないのが当たり前です。1日で短時間に一気に治療できれば良いですが、それは大人の都合です。その先にあるものを考えれば、本末転倒になってしまうことが大いにあります。十分な手順踏んであげることが歯科治療には必要かと思います。
そして1番大事なのは、終わった後に褒めてあげること。多少上手くできなくても、付き添いの方が褒めてあげるだけで、次も頑張れます。
藤沢市柄沢、大鋸、並木台、渡内、藤が岡で歯医者をお探しの方は、
ふじ歯科医院までご連絡下さい。
住所: 神奈川県藤沢市柄沢558-9【地図】
院長: 藤原崇