歯科コラム

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先日参加した、日本口腔発達学会で、言語聴覚士・筋機能療法士であり世界的にご活躍されているシャロン・ムーア先生のご講演を聞くことができました。

0歳～10歳の子供のうち、66％が睡眠の問題があるにも関わらず、その多くは睡眠に問題があるとは周りの大人達には気づかれていないそうです。そして、十分な睡眠がとれていない場合、言葉、記憶、コミュニケーション等、様々な問題が出てくる子がいるそうです。

ただ、そういった症状が出ている子で、睡眠だけが原因になっている場合には、それを修正するだけで数週間で症状の改善が認められる場合があるそうです。

参考文献）眠りで子どもは変わる　Sharon Moore著  　監訳日本小児口腔発達学会/井上敬介

上の表は、アメリカ睡眠医学会のガイドラインに基づく、各年齢における睡眠時間の目安です。

睡眠時間は、少なすぎても多すぎても欠点があるので、上の表を参考にすると良いとのことでした。体調が優れないとき、けがを治したいときなどは、もちろん例外にあたります。

もし、夜遅くになっても眠くならないからこの睡眠時間を確保できない、というお子さんには生活の中でちょっとした工夫が必要になるかもしれません。

また、睡眠は時間だけではなく、質も大変重要とのことですので、必要があれば、専門機関を受診することも効果的になるかもしれません。